万世特攻慰霊碑 第50回慰霊祭

公開日 2021年04月12日(Mon)

 4月11日,万世特攻慰霊碑第50回慰霊祭に南さつま市民として,また学校を代表して参列しました。加世田常潤高校から約4.5km西側に万世特攻平和記念館があります。今年は,コロナ禍の影響で規模を縮小して実施されましたが,第50回の節目に当たるため,万世飛行場から出撃,散華された方々が遺された遺書・手紙の朗読を高校の放送部が実施する内容が特設されました。

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写真上:万世特攻慰霊碑「よろずよに」 全国の遺族,関係機関からの献花

 雲は多いものの晴天の下,今日も万世からの浜風が強く,76年前の「あの空」に思いを馳せました。

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写真上:午前10時,鹿屋航空基地の隊員による慰霊飛行で開式

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写真上:今年初めて,旧隊員が参列されました。上野辰熊さん(第66戦隊・94歳)が,慰霊の詩を奉呈されました。

  

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写真上:加世田高校と鳳凰高校の放送部の「遺書・手紙」朗読

 加世田常潤高校は,家庭クラブの役員が4月9日(金)に万世特攻平和記念館に千羽鶴を家庭クラブ(引率:海田優佳先生)と農業クラブ(引率:牧原紀浩先生)の連名で事前に奉納しました。

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写真上:家庭クラブ役員中山 凜さん,當房夏希さん,倉狩恵美里さんと家庭科の海田優佳先生

 万世飛行場は,昭和20年4月から約4か月の出撃となり,「幻の特攻基地」と言われています。戦没者は201人です。

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写真上:長らく知覧特攻飛行場からの出撃と混同されていた写真。万世飛行場から出撃2時間前の少年飛行兵と子犬の写真 万世特攻平和記念館は,この4月1日にリニューアルオープンし,展示スペースも1.5倍となりました。

 76年前,確かに戦中に生きていた,今の高校生と同年代の特攻隊員の事実を,私たちはしっかりと学び,風化させないことが大切です。平和な時代に生かされていることに感謝の気持ちをもち,あの時代に思いを馳せ,「よろずよに」平和であるために,私たちは,今,何を成すべきかを考え続けていきましょう。